公開日:2026/05/01 最終更新日:2026/05/02

「テレビを置かないリビング」コーディネートをつくる時のポイント

1. 「テレビが主役」からの卒業

かつて日本のリビングの主役は、常にテレビでした。家具の配置はテレビを中心に決まり、ソファはテレビと対面するのが当たり前。しかし、ライフスタイルが多様化した今、あえて「テレビを置かない」という選択をする方も増えています。

「テレビを置かない」という選択をすると、家具配置の自由度が一気に高まります。視覚的なノイズも減りリラックス度も高まりまるでしょう。
しかし、ただテレビをなくすだけでは、部屋に「締まり」がなくなり、どこを見て過ごせばいいか分からない空間になってしまうことも。

そこで重要になるのが「フォーカルポイント(注視点)」です。

2. インテリアを格上げする「フォーカルポイント」の魔力

インテリアコーディネートにおいて、フォーカルポイントとは「部屋に入った時にパッと目に入った瞬間に目を引く、その部屋を印象付ける主役となる場所」のこと。

これまではテレビがその役割を(半ば強制的に)担っていましたが、テレビがないなら、自分で「最高の景色」を作り出すチャンスです。

ポイント:
フォーカルポイントが明確な部屋は、空間に奥行きとリズムが生まれます。例えばお気に入りの写真や絵、オブジェなどを据えると、お友達を招いた際にも「センスの良い家だな」という第一印象を強く与えることができます。

3. プロの推しは「ロータイプの飾り台=テレビボード」

「テレビを置かないのにテレビボードを買うの?」と驚かれるかもしれません。しかし、コーディネーターの観点からあえてお勧めしたいのが、ロータイプの飾り台=テレビボード(または低めのサイドボード)をフォーカルポイントのベースにすることです。

なぜ「ロータイプ」なのか?

  • 視線が抜ける: 背の低い家具は壁面を広く見せ、天井を高く感じさせる効果があります。
  • 余白の美: 家具の上に「何もない空間」を作ることで、飾るものをより際立たせることができます。
  • 汎用性の高さ: ライフスタイルが変わった際、ベンチ代わりにしたり、将来的にプロジェクター用のスペースにしたりと転用が効きます。

4. 飾り台を「理想のコーナー」に変える3つのステップ

ただ置くだけではもったいない!ローボードを活かしたコーディネートのコツを伝授します。

フォーカルポイントの例コーディネートのコツ
アートや写真、洋書などの本ボードの上に直接置くか、ボード上部の壁に掛けます。大型のアートを1枚置くだけで、空間がギャラリーのような雰囲気に。
観葉植物背の高い観葉植物を脇におくのもおすすめ。植物とボードで構成される三角形のフォルムに収まるようにボード上にオブジェなどを並べるとリズムがでます。
照明ボードの端にテーブルランプを置いたり、背面にライン照明を仕込んで壁を照らします。夜の雰囲気はこれで決まります。

5. 自分だけの「景色」を育てる

テレビを置かないリビングは、単にモノを減らすことではありません。「自分が本当に眺めていたいものは何か」、簡単に言えば自分が好きなもの、お気に入りを問い直す作業です。

お気に入りの作家の器、旅先で見つけたオブジェ、季節ごとに表情を変える植物。
ロータイプの飾り台をステージにして、あなただけの美しい景色を育ててみませんか?