瀬戸内の島 本島(ほんじま)
こんにちは、
カリモク特約店エーアイディー
高松オフィスの俵です。
今回は香川県丸亀港から約35分の、塩飽諸島の中心の島である本島をご紹介いたします。
まず「塩飽勤番所跡」(しわくきんばんしょあと)塩飽領を統治する役所として1798年に建築されました。
勤番所と呼ぶ建物は全国で本島にしか残ってない貴重な歴史遺産で、1970年に国の史跡に指定されました。
かつては塩飽水軍の本拠地だったところです。幕末に「勝海舟」と共に、太平洋横断した「咸臨丸」の乗組員の7割ほどが塩飽出身ということです。
瀬戸内に名だたる水軍の一つである塩飽水軍は、操舵技術・造船技術で名を馳せたということです。(フランキーやジンベエのような人がたくさんいたんですね)
当時の面影を残す「笠島地区」は風情のある素敵なことろです。
その中にある「吉田邸」大正時代の塩飽大工さんが建てた素晴らしい邸宅です。
棟方志功さん肉筆美人大首図 刀の鍔を入れ込んだ欄間 立派な屏風と壺
塩飽大工とは江戸末期から明治にかけ、瀬戸内沿岸を中心に腕の良さで鳴らした塩飽出身の大工さんの総称です。
岡山の吉備津神社、備中国分寺の五重塔、香川は善通寺の五重塔など立派な建物を建てたということです。
その「吉田邸」ではなんと、江戸時代の絵師「伊藤若冲さん」の描いた掛け軸が発見されたんです❕
4年ほど前にテレビの鑑定団にて本物であることが判明しました。海運業をなさっていたご先祖様が、船代として頂戴した物ということです。伊藤若冲さんは、香川県金毘羅さんの書院の襖絵も描かれています。
本物はおしまいしてあるので拝見できませんでしたが、レプリカを展示されていました。レプリカの写真撮影も禁止なのでここに掲載しているのは、吉田様に了承をいただき、ホームページより転用させていただきました。
近くにあるのに一度も訪れたことのなかった本島でしたが、よいものをたくさん見せていただき良かったです。
岡山からでもフェリーで30分で行けるそうです。歩いて回ることもできますし、レンタサイクルもあるようです。もちろん巡回バスもありました。コロナが落ち着いたら、ぜひ一度訪れてみてほしいです。