滋賀県草津市 『国指定史跡 草津宿本陣』
こんにちは、カリモク特約店エーアイディー大津オフィスの田中です。
今回は、大津オフィスのある草津市にあります『国指定史跡 草津宿本陣』をご紹介をしたいと思います。
JR草津駅の南へ約500m行くと、草津宿本陣があり、国の史跡に指定されています。
上の画像が本陣です。前の通りは「東海道」です。
田中七左衛門家は、寛永12年(1635)に本陣職を拝命したとされ、明治3年(1870)までの約240年間本陣職を務めました。
田中家は副業で材木商を営んでいましたので『木屋本陣』ともよばれました。
JRの草津駅近くにあり、最近はマンションが周りを囲むように建っています。
表門から入口のある式台まで白砂が敷かれた通路になっています。
『式台』と書かれ入口付近
入口付近を建物の中から撮影、外国の方が見学されていました。
ここから玄関広間です。
休泊者の名前が書かれた「関札」があります。
赤穂浪士の吉良邸討ち入りの3年前、元禄12年(1699)7月4日に【浅野内匠頭】が、7月13日には【吉良上野介】が宿泊している。そうです。
歴史を感じます。
玄関広間から畳廊下方向を見た画像です。
玄関から長い畳廊下を見たところです。
かなり長いです。
鴨居が低いので見学に来ていた外国人は頭をぶつけていました。
畳廊下の奥です。これより先きは一段高くなっています。
身分の高い方の「上段の間」「上段相の間」「台子の間」があります。
「上段の間」です。
天井に注目しますと、「格天井(ごうてんじょう)」になっていました。
大名など主客の休泊に使われ、本陣の中で最も格式高い部屋です。
部屋の中央にはさらに厚い畳を2枚敷いた「置畳」と呼ばれる場所があり、その上に座布団を敷いて座ります。床下からの襲撃を防ぐためだったとも言われています。
「上段相の間」上段の間の次に格式が高い部屋
「台子の間」上段の間の方のお手伝いする方の部屋
「上段雪隠」 男性用トイレ?上段の間のすぐ横にありました。
「上段雪隠」 上段の間のすぐ横にありました。
廊下を渡ると「湯殿」ありました。
湯殿は大名などの主客が利用する専用浴室で、外にある湯沸かし屋形で温めたお湯を湯殿まで運んでいました。五右衛門風呂では無いそうです。 板張りの床の中央には排水時に使う溝が見られます。
湯舟に対して部屋が8畳と広くなっているのも、外から槍などの攻撃が届きにくするための工夫です。湯舟のあるスペース以外にも、脱衣場やお供の控えの間として畳の間が4畳あります。
台所土間です。
現在で言うキッチンスペースにあたる場所です。
宿泊客用の食事もすべてここで作っていました。五連式のかまどがあり、大人数用のご飯を炊けるような設備が整えられています。
天井が高く、夏の暑い日の見学でしたが暑さも軽減されている感じがしました。
江戸時代の居住空間、ライフスタイルを感じる「本陣見学」になりました。みなさんも是非ご見学ください。
近くにカリモク家具大津ショールームがございます。